パデルとは?

パデルとは?

パデルは1970年代にスペインで発明されたラケットスポーツで、テニスとスカッシュを合わせたようなスポーツと言われています。 1980年代にはスペイン国内で急速に競技人口が増え、1990年代にはスペインだけでなく、南米・ヨーロッパや他の国々の間へも普及し、最近ではイタリアやスウェーデンで爆発的にコート数を増やしています。本場スペインでは、テニスより競技人口が多く、サッカーに次いで2番目に人気なポーツとなっています。

パデルって何?という方は、百聞は一見にしかず、まずこちらの動画をご覧ください。

テニスに似ているけど、とにかくなかなかポイントの決まらないスポーツだなというのがお分りいただけたかと思います。

テニスとの違い

コート

コートのサイズは長方形の20×10メートルで、テニスコートの約半分。周囲は強化ガラス金網のフェンスにより囲まれています。つまり、パデルで動き回る広さはテニスの半分、しかもコートが壁に覆われており、ボールがコート外に飛んでいってしまうことも少ないので、ボールを遠くまで取りに行く煩わしさがないのが、パデルの良いところです。

しかし、先ほどの動画を観てお分かりになるように、スピードのあるボールを打っても相手は壁を使って返球することができ、1ポイントのラリーの長さがテニスよりも圧倒的に長くなるため、1球1球のパワーよりもボールを拾い続ける持久力とテクニック、そしていかに相手の守備を崩すかという戦略が勝敗の鍵となります。

ラケットとボール

ラケットは最大で縦45.5センチ・横26センチ・厚さ38ミリとテニスラケットよりコンパクトなので、卓球ラケットとまではいきませんが、手のひら感覚で初心者でも簡単に扱うことができます。また、真ん中がガットではなく板状になっているため、ラケットの真ん中に当たらなくても少しの力で遠くへボールを飛ばすことができます。Wii Sportsのコントローラーのように事故防止のためのストラップが付いており、競技中の着用が義務付けられています。

ボールはテニスとほぼ同じですが、ボール内の圧がテニスボールより1気圧低いようです。

ルール

テニスはシングルス・ダブルスとあるのに対して、パデルは基本ダブルスでプレイします。得点の数え方はテニスと同じです。

パデルのサーブは、一度地面にボールをバウンドさせてから、自分の膝から腰の間の高さでアンダーサーブでボールを打ち、対角側のサービスコートに入れなくてはいけません。サービスコートにバウンドしたボールが2バウンドする前にフェンスに当たった場合はフォルトになります。ガラスに当たった場合はプレイが継続されます。テニスと同様2回までサーブすることができます。

パデルとテニスの最大の違いは、周りがガラスと金網のフェンスに囲まれていることです。まず、自分の打ったボールが直接相手側の壁、自分側または相手側のフェンスに当たってしまった場合はアウトとなります。自分側の壁を利用しての返球は有効です。またテニスと同様、自分の打ったボールがネットしてしまったり、相手のボールが自分のコートで2バウンドしてしまった時に失点となりますが、1度地面にバウンドしたボールがガラスやフェンスに当たっても、再度地面にバウンドするまではプレイが継続となり、返球することができます。

こちらのルールを踏まえて、再度上の動画を観て頂いたら、少しルールがお分かりになりますでしょうか。